9・22に上村さんとビジョンを共有した上で作成する。
この土地には大きい水脈が入っています。見える場所と見えない場所とあるのですが、基本的には谷の地形の低い場所に水が集まり、そこを水脈としてみることができます。 谷地形の場所は崩さず、綺麗にしておくことが大事です。
敷地には大穴が3ヶ所あります。 これは敷地の要所にあり、土中の空気や水を動かす大切な場所です。 定期的に点検・管理が必要なので、大切に扱ってくださいね。
駐車場部分は海風が強く吹くため、大きく茂る樹木を植樹する予定です。その樹木を手入れしながら、焚き付け用の木を集めたり、エネルギーの循環も生み出します。
駐車スペースは森の中に「車を停められる場所があるな」という様な印象で空間を用意しています。森が出来上がる頃には、この敷地(自然)に入ったとたんに、日常の様々なことを忘れられる様な雰囲気になると思います。
敷地の多くの部分に木片チップが撒かれています。 大地は裸のままで直射日光があたると乾燥し、土の中の有機物がとても早く分解されてしまいます。
それらを木片チップでマルチする事で防止し、ウェットに保つ事で土中の団粒化が進み、土の中の生物層を保護するためにチップを撒いています。 そして、車道、駐車スペース、ヒトがよく歩く場所にはこの場所は、大地にダメージが加わりやすい場所なので、この踏み圧を軽減するために木片チップの下部に笹竹や藁、竹チップなどを敷いた上に割栗石を設置していて、沈下を防止する工夫をしています。
木片チップがなくなってきたら足していく。それを数年続けていくことでより環境が豊かになっていきます。
敷地には現在雑草が多く生えておりますが、水脈改善前の植生と少しずつ変わってきています。
水脈改善前には、葛、茅、セイタカアワダチソウが繁茂し、荒地となっていましたが、現在はイネ科の植物やヨモギなどが生えはじめていて植生が少しずつ変わってきています。
土地が豊かになるにつれ、植生が変わってくるのは不思議な事ですが、植物は大地を豊かにするために自分の命を使っています。
自分の役割が終われば、次の植生にバトンタッチしていく。現在生えている植物はその場所を豊かにするためにいる存在。大きく刈り込まず、その場所を豊かにするために何故存在するのか調べてもらうと大切に扱っていただけると思います。
「大地の再生 結の杜づくり」は、造園技師・矢野智徳氏が開発する環境再生の手法を学び、傷んだ自然の環境再生施工と、この手法の研究・普及啓発を行っている団体です。あさりの杜の庭づくりをはじめ、フィールドに展開する環境再生の実践にあたっては大地の再生の手法を大きく取り入れて行っています。
Masashi Kamimura
大地の再生
イロハデザイン代表 庭師
下村 京子 氏
Kyoko Shimomura
大地の再生士
大地の再生チーム関西メンバー
「この土地を傷めず、穢(けが)さず、大切に使わさせていただく」というルールを自分たちに課しています。穏やかな気持ちをもってこの土地で作業を行っていきます。
人で言う大きな血管の整備を先行して行い、深いところでは約2.5mほどの位置に水脈をつくりました。
その後、人の動線や車の動線、植栽などの計画を考えながら、細い血管から毛細血管のように水脈をつくり、土中の空気や水が循環しやすい環境をつくりました。
土地には土中の微生物環境を活性化させるために、自然素材の竹炭、藁、石、木材チップ、刈草をふんだんに使っています。
自然に還り、再利用できる素材で、なるべく地産地消のものを使い、自然環境や景観に調和する建築を計画しました。
施工|
SUKIMONO株式会社
設計|
一級建築士事務所studio.美南
サマリ建築計画
陽樹・LAUGH RAUGHを運営する中で循環させる仕組みづくりを進めていきます。例えば「コンポストづくり」「薪棚づくり」「薪割り」のような循環システムを構築していきます。
植樹に適する時期、11月、3月頃に植樹を予定しています。「大地の再生」での観点で植樹を学びます。どなたでも参加いただけるイベント形式で行いますのでぜひご参加ください。
2026年3月から利用できるシェアガーデンの敷地づくりをイベント形式で行います。一人でやるのは大変なことでもみんなで一緒にやればきっと楽しいワークになることでしょう。
『自然素材だけでつくる小屋づくり』
骨組みづくり竹切り出し/竹小舞づくり/雨水タンク/傾斜土層/バイオジオフィルター /壁土仕込み/壁左官 アースオーブン/愛農かまどづくり/DIYソーラーシステム/井戸掘り
電気やガスなどの既存のエネルギーを使わず、太陽熱で愉しく簡単にドライフード(乾燥食品)を作る道具。天災に備えてサバイバルツールとしても注目されています。
人と自然が共存する社会をつくるためのデザイン手法として日本にも浸透しています。パーマネント(永続性)、農業(アグリカルチャー)、文化(カルチャー)を混ぜた造語であるパーマカルチャーは1970年代にオーストラリアで誕生したと言われています。
「五感を使ってその土地の自然を観察し、できるかぎりその場の自然素材を使うこと」に重きを置いた環境再生手法としての『大地の再生』をあさりの杜のフィールドを「教材に」実践を学んでいきます。
オーガニック、自然農業、有機農業。言葉やカテゴリーがやや複雑化していますが、ルールや法律に基づいて定義付けはなされています。江津の町には自然の状態を活かして農業を営んでいる生産者の方が多くいます。
現代医療および西洋医学を真っ向から否定するのではなく、まさに「代替(だいたい)」「オルタナティヴ」としての医療のあり方を学びます。病院にすぐ行かず、かといって難しいことをせずとも、身の回りにあるもので自らの身体をケアすることができる実践を学んでいきます。
営業日|月・火・水・木・金・土・日
営業時間|10:00-18:00
NAO FARM Cafe ランチ営業 11:30-14:00|金・土・日
杜の休憩所(フリーラウンジ)は陽樹の営業時間に合わせて開放します。
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